お茶
お茶は水の次に飲まれている飲料です。毎分15,000杯のお茶が飲まれていると云われています。
お茶は身体にも心にも良い影響をもたらす飲料です。
お茶の歴史
昔、中国南部広西省の武夷で疫病が流行し多くの人々が亡くなりました。人々は『ヤウァング神』に祈りを捧げました。この願いが南シナ海の菩薩にも届き、7つの妖精が現れました。彼等は雨を降らせ九尾の龍が棲むと云われる九龍の岩の上の3本の茶の樹に水を与えました。 人々はこの茶のエキスを含む水を浴びた事で健康・若さ・美を取り戻しました。 その影響で今でも中国にはお茶の入浴習慣が残っています。
千年の歴史を持つ植物
1000年もの間祖先から受け継いだ美徳を持つ比類なき植物。
お茶には白茶・緑茶・青緑茶・紅茶等様々な種類があります。これらは全て『カメリア・シネンエス』という同じ植物で、加工方法により独特の味や香り等の特性が生まれます。 例えば白茶や緑茶は発酵させずに使用します。一方青緑茶(ウーロン茶として有名)や紅茶は発酵度合いによって味・風味を調整します。ウーロン茶は加工工程途中で焙煎する事で紅茶よりも短い発酵時間に調整します。 種類は違えど、全てのお茶は広く認知されており長い歴史と実績があります。
お茶の持つ様々な美点
植物は、環境的・生物的に様々なストレスにさらされています。
それらに対し植物は様々な分子を生成する事で環境適応してきました。
その一つ、お茶に含まれるカテキンは、フラボノイド系のポリフェノールで、抗酸化物質として知られています。
私たち人類の身体もまた、日々環境的なストレスにさらされています。
紫外線と酸素の影響でできるフリーラジカル(科学物質)などがこういったストレスの原因となり、お茶を代表とする植物はこのようなストレスに対抗する防御分子を発達させた最初の有機物といえます。
特にカテキンは茶葉の中に多く含まれ、中でもEGCGとして知られるエピガロカテキン没食子酸は、グリーンティーに多く含まれています。
お茶と科学
お茶は、大学や研究室等で最も研究されている天然成分の一つです。そして何千年もの伝統医学の基礎となっています。
“科学がお茶のポリフェノール効果を実証”
茶葉には一般的に15〜30%のポリフェノールが含まれていると云われており、含有量は、品種・栽培地・発酵プロセス等により異なります。
EGCG‘(緑茶抽出物)に含まれるカテキンが最も強力なポリフェノールである事は、様々な科学的研究により確認されています。
この高い含有量のカテキンが、コラーゲン及びエラスチンの分解に関与するフリーラジカル(活性酸素)を中和する事により、お肌の健康に作用します。